ANAイーブイジェット ビジネスクラス The roomでJFKへ【NH110 前半】
チェックイン
ANAのニューヨーク便は昼夜便ともにおなじみの第3ターミナル出発となっています。以前は成田発着便もあったようですが、私が搭乗した2023年12月時点では成田便は運航しておらず完全に羽田T3のみとなっています。
午前中のファーストやビジネス用のチェックインカウンターは概ね空いており、どちらも特に待ち時間なく手続きできていたように思えます。ANAでは HNDのT2,T3やNRTのいずれにおいても、特段の理由がない限り自動チェックイン機や自動荷物預け機の使用を前提とした構造になっています。しかしながら、ファーストやダイヤモンド用のカウンターのみについては自動機を置かずすべて手作業で手続きを行っているのが印象的です。有人カウンターこそがANAの提供する日本流の”おもてなし”なのでしょうか。友人カウンターは昔ながらの立派な搭乗券をもらえるので、航空オタクには嬉しい特典といえます。
出国&ラウンジ
荷物を預けたら特にすることもなかったのでそのまま出国エリアへと向かいます。羽田T3の出国時の保安検査といえば、コロナ前までは航空各社のステータスホルダーやファーストクラス搭乗者向けの優先レーンがありましたが、現在ではファースト&ビジネスクラス限定のレーンとなっています。エコノミー搭乗のプレミアムメンバーやSFC保持者は使用不可となりましたが、代わりの登場したのがFace Express登録者限定レーンです。ANAでは特段の身体的理由がない限り全搭乗者が利用でき、混雑具合もプライオリティレーンと大差ありませんでした。
出国後、ANA suite Loungeにて搭乗開始までしばらく待ちます。
その様子は是非こちらの記事をご覧くださいね。
搭乗 イーブイジェットNH
搭乗開始時刻の11時を若干過ぎた11時10分頃に搭乗口に到着です。ちょうどグループ3か4あたりの搭乗開始がアナウンスされていました。さすがの77WということもありほとんどがGroup2の優先搭乗対象者だったようで、すでにゲート付近の人口密度はかなり下がっています。
今回搭乗する機材は新内装B777-300ER、イーブイジェットNH(JA784A) です。まさかの特別塗装引きということで自分でもびっくりです。
ということで、胸を躍らせながらボーディングブリッジへと進みます。すでにL1ドアは封鎖されていたのでL2からの搭乗です。
この機材は国内線幹線ラウンジや2タミ国際線ラウンジでおなじみの隈研吾氏により監修されたシップであり、搭乗した瞬間に特徴的なデジタルサイネージが目を引きます。
さらに機内の通路に進むとThe Roomの壁の高さがひしひしと伝わってきます。
今回の座席は11A 後ろ向きの窓側座席です。The Roomの窓側区画は後ろ向きの窓寄り席or前向きの通路寄り席というように、人気が偏らないよう上手いこと作られています。隣のD席になりますが、座席はこのような作りです。近年のANAの大半を占めるSTAGGERED SEATと比べ段違いの横幅となっています。またモニターのサイズや画質、機能性についてもかなり向上した印象を受けます。
オーバーヘッドに荷物をおさめ、座席の写真を撮り終え、席についていると担当パーサーからの挨拶がありました。しばらくしてスパークリングかオレンジジュースのいつも通りのウェルカムドリンクが配られます。
離陸 首都圏のパノラマ
スパークリングが配られて程なくして、ドアが閉まり34Rへ向けタクシーが始まります。ショルダーハーネスに腕を通し離陸を待ちます。そして11時49分にRWY 34RよりT2の展望デッキからの注目を集めて飛び立ちます。SEKIYADO THREE DEPATURE で船橋氏上空を通り左には都心と富士山を眺めて飛び立ちます。
一回目の機内食
離陸後約30分ほどでおしぼりとテーブルクロスが、45分後ほどにドリンクとアミューズがやってきました。
一食目は洋食のお肉料理をチョイスします。
飲み物はスイートラウンジにもおいてあったシャンパンをいただきます。
(シャンパーニュ・デュヴァル・ルロワ・ブリュット・レゼルヴ)
オリジナルスティックはチーズ風味でシャンパンとよく合います。このアペタイザーは和洋共通のメニューです。
アペタイザーはパテドカンパーニュとマグロのスモークです。パテドカンパーニュのしっかりした味とマグロのスモークの程よい脂の乗りではしがすすみます。
ブレッドは3種類となっておりもう一種類はこのあとCAさんがこの2種類を合わせてバスケットに入れてサーブされていました。エコノミーのブレッドとは全く違う上質な食感でした。
メインは牛フィレ肉のソテーです。濃厚なソースに包まれた柔らかく丁寧に焼かれた上質な牛フィレです。焼き方の指定はできずウェルダンに近かったと記憶しています。ドフィノワーズも舌触りがよく美味しかったです。
ここから赤ワイン(シャトー・スーヴェラン・メルロ)にスイッチします。
デザートはショコラブランアブリコ、チーズプレート、フルーツをもってCAさんがカートで来られるので好きなものを選びます。合わせてコーヒーをお願いしたらANA FINDELISH特製の オリジナルショコラをお持ちいただきました。日本発の欧米路線限定のメニューだそうでカカオの香りを感じ、また舌触りもよく美味しかったです。
コーヒーは以前国内線プレミアムクラスで提供されていたのと(おそらく)同じ”匠の珈琲紀行 ―Coffee Journal in The Sky―”というレインフォレスト認証のコーヒーです。エコノミーのコーヒーより雑味が少なく香りもよいため、個人的なお気に入りメニューの一つです。
ANAのビジネスのサーブスピードはかなり落ち着いており、この時点で日本時間の14時半ごろだったので離陸から2.5時間ほど経過しています。落ち着いて食べられ、ビジネスクラス自慢のワインや日本酒とのペアリングを存分に楽しめる一方、この便に限る話ではありますがニューヨーク時間では深夜0時半を回っているためもう少し早く食事を済ませて眠りにつきたい思いもあります。
出発からずっと北東に進んでおり現在地はカムチャツカ半島の南東あたりまできています。この付近はUTC+12時間のエリアのため、現地時刻は17時半ごろでちょうど夕焼けが見える時間帯です。右側(K側)の窓からはエンジンに夕日が当たり綺麗に見えます。
このあたりで機内照明も暗くなるためここから睡眠をとるのがベターだと思います。
ということで後半は機内での睡眠と朝食、そしてあの神秘的な景色をご紹介しますので是非ご覧ください。
<1月中には公開予定です。公開次第こちらにもURLを掲載します>